
■ ゲンロン叢書008|四六判|本体256頁|2021年1月28日刊行|本体1,800円+税|ISBN:978-4-907188-40-5

【緊急特番】酒類提供店との取引停止を要請?! そんなイジメみたいなことできるのかよ?!
──『新プロパガンダ論』で時事を語る特別編
2021年の夏はどうなる? コロナと五輪に翻弄される日本社会のゆくえ
──ゲンロン特別無料放送:『新プロパガンダ論』で時事を語る #2
メディアはプロパガンダとどう戦うのか
──『新プロパガンダ論』刊行記念第5弾
プロパガンダ時代の世界と日本
──ワクチン、五輪、安全保障【『新プロパガンダ論』刊行記念第4弾】
メディアはどうしたら自由になるのか? 総務省接待から五輪開会式まで
──ゲンロン特別無料放送:『新プロパガンダ論』で時事を語る
菅政権は短命で終わるのか? コロナ・五輪・情報戦略
──『菅政権と米中危機』『新プロパガンダ論』W刊行記念
嘘と宣伝の政治はコロナ時代にどこへ行くのか?
──『新プロパガンダ論』刊行記念&増補対談
政治の戦場はいまや嘘と宣伝のなかにある
SNSの政治化、令和への改元、そしてコロナ禍──激動の時代を通して、
日本の政治とメディアの関係はどう塗り替えられたのか。
戦前から安倍政権まで、情報戦略の歴史を貫き、2020年代の日本社会を展望する。
気鋭の近現代史家と社会学者がおくる、イメージが政治を支配する時代へのワクチン。
著者紹介
辻田真佐憲(つじた・まさのり)
1984年大阪生まれ。評論家、近現代史研究者。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、インタビューなどを幅広く手がけている。著書に『日本の軍歌』(2014年)、『たのしいプロパガンダ』(2015年)、『空気の検閲』(2018年)、『古関裕而の昭和史』(2020年)、共著に『教養としての歴史問題』(2020年)など。
西田亮介(にしだ・りょうすけ)
1983年京都生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。博士(政策・メディア)。専門は公共政策の社会学。著書に『ネット選挙――解禁がもたらす日本社会の変容』(2013年)、『メディアと自民党』(2015年)、『情報武装する政治』(2018年)、『コロナ危機の社会学』(2020年)など。
目次
まえがき|辻田真佐憲
1|プロパガンダとはなにか 2018年4月11日
プロパガンダとはなにか/エノケンもゆずも便乗した/「安倍昭恵」というイレギュラー/忖度は戦前から/デジタル・ゲリマンダリングの時代/国民投票法の危険性/ワクチンとしての現代史
2|「#自民党2019」をめぐって 2019年7月3日
『ViVi』コラボはなぜ炎上したか/広報とプロパガンダの差異/進化する自民党の情報戦略/公職選挙法は改正すべき?/野党はどうすれば勝てるのか
3|情報戦略、メディア、天皇 2019年10月28日
ネットに強い共産党/NHKは「ぶっ壊す」べきか/あいちトリエンナーレを振り返る/ステマと保守論壇/じつは伝統的ではなかった即位礼/日本神話で町おこしする地方社会/天皇制にどう接するか
4|コロナ禍と市民社会 2020年4月27日
最初は対岸の火事だった/ダイヤモンド・プリンセスから「緊急事態宣言」へ/「私権の制限」論は的はずれ?/中小企業支援はじつは充実している/アベノマスクと自粛警察/存在感を増す知事たち/ロックダウンと憲法改正
5|安倍政権とはなんだったのか 2020年9月3日
突然の辞任劇/ネット重視で始まった「危機突破内閣」/人事権強化から「国難突破解散」へ/不祥事だらけの政権後期/コロナ禍に倒れた「選挙に強い」安倍政権/プロパガンダのさきへ
あとがき|西田亮介
【付録】国威発揚年表 2018-2020