【編集長:東浩紀】ゲンロンβ13【批評は再起動する】(特別無料公開版)

ゲンロンβ13 2017年4月14日号

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批評は再起動する


2017年4月14日号
編集長:東浩紀 発行:ゲンロン

 

今月号のウェブ批評誌『ゲンロンβ』はリニューアル&ゲンロンスクール大特集! スクール受講生たちの活躍をより多くのひとに知ってもらうために、今号は特別に誌面の一部を無料公開いたします!


ゲンロンスクールとは… 株式会社ゲンロンが運営する連続講座事業。2015年開講の「カオス*ラウンジ 新芸術校」「佐々木敦 批評再生塾」(現在、第3期受講生募集中!)、2016年開講の「大森望 SF創作講座」(第2期受講生募集中!)、2017年開講の「ひらめき☆マンガ教室」といった通年の講座のほか、「こども教室」(隔月)、「利賀セミナー」(不定期)、「H.I.S. チェルノブイリツアー」(年1回)などの単発のイベントがあります。おもな会場は東京・五反田のゲンロンカフェおよび五反田アトリエ。既存の教育機関とは異なる実践的で柔軟な指導体制を特徴とし、「新芸術校」「批評再生塾」からはすでに商業的に活躍する受講生も現れています。

 

 

 目次 

 

 

 

※渡邉大輔「ポスト・シネマ・クリティーク」は今号は休載です。

表紙:批評再生塾第1~2期修了生たち。ゲンロンカフェにて、主任講師の佐々木敦さん、ゲスト講師の東浩紀とともに。 撮影=加藤甫


批評再生塾定点観測記 第9回(最終回)
横山宏介 @gexive_boyz


最終回「『XX批評宣言』を起草せよ。」!

 先輩は考える。批評再生塾第二期の最終講評会が、二〇一七年三月一八日に行われた★1。本来であれば、「批評再生塾第二期は大団円を迎えた」というお決まりの文句で以って、この連載も締めくくるべきなのだろう。しかし、ここではそのような予定調和は退ける。とはいえ逆に、「批評再生塾第二期は失敗に終わった」という判断を下したいわけでもない。ここではオブザーバーの最後の任務として、批評再生塾の最終課題とそれに伴った二回の講評を通じて、批評再生塾第二期とは何だったのかを考えたいのである。批評再生塾第二期は一貫して、「批評とは何か」という問いに直面し続けた代だった。したがって第二期について考えることはそのまま、批評について考えることに結びつくはずである。

まずは前提を共有しよう。表題のとおり、批評再生塾第二期の最終課題は「『XX批評宣言』を起草せよ。」というものだった★2。蓮實重彦の『表層批評宣言』(一九七九)を踏まえつつ、それを更新する「XX批評」を構築せよという課題である。課題の提出は、冒頭四〇〇〇字と本文二万字の二度に分かれ、それぞれについて講評が行われた。

しかし冒頭部の講評の時点で、最終講評会に向けて早くも暗雲が立ち込めていた。しばしば「仏」と称される主任講師の佐々木敦から、全体として「非常に優れない」「低調」という断言がされたのだ。批評再生塾第一期からとおして、佐々木がここまで厳しい総評を行うのは初めてのことである。それだけではない。この回は優秀作該当無し、つまり得点獲得者がいないという初の不面目を被ることになったのだ。

ではなぜ「XX批評宣言」の冒頭は「非常に優れない」ものとなったのか。その理由は、批評のキーワードとしての要件を満たした「XX」が皆無であり、その多くが単に論述対象を代入しただけのものだったことによる。佐々木によれば蓮實の「表層」は、既存の批評観を転倒させる目新しいものであり、なおかつ説得的で応用が効くものだった。それは言い換えれば、既存の批評の文脈を塗り替えるということだ。受講生たちに「自分でなくてはそれが冠された批評を対象に適用できない」ような「XX」を探す意志が見られないことに、佐々木は落胆していた。「自分が批評という言葉で何を言おうとしているのかに真摯に向き合ったら、言葉が出てくるはず」という佐々木の台詞は、東浩紀が前回に塾生へと向けた「小手先」という批判と完全に軌を一にするものだった。

「自分が批評という言葉で何を言おうとしているのか」。この問題設定は、第二期をとおして問題となり続けてきた「批評とは何か」という問いと同質のものである。筆者は本連載の六回目で、「過去」へと目を向ける課題が多かった第二期は、一期よりも「批評とは何かという問い」に晒されていると書いた★3。実際、最初の東の「批評再生塾第一期を総括せよ」という課題に象徴的なように、塾生たちは幾度となく「過去」を引用し、略奪し、擬態し、蘇生することを求められた。それらを踏まえつつ「自分にとって批評とは『XX』である」と表明する最終課題は、まさに第二期の締めくくりにふさわしいものである。

だがそこでも書いたとおり、ジャンルの「歴史」を意識することで駆動する問いは、自意識に回収されてしまう危険と表裏一体である。それは「自分が批評という言葉で何を言おうとしているか」の、「自分が」にウェイトを置きすぎることを意味する。今回は残念ながらそちらの面が全面に出た結果、自己満足的な「XX批評」が大半を占めていた。私見ではその根本的な原因は、「批評とは何か」という問いにポジティブな答えを出そうとしたところにある。だが、それが罠なのだ。どういうことか。このことについて考えるために、批評再生塾の始まりにまで遡行してみよう。
少し追想にふければ、筆者が受講した批評再生塾第一期は、佐々木敦『批評とは何か』が課題図書として指定されることで始まったのだった。そこでは「批評とは何か」は、「価値判断」でも「自己表現」でもないものとして、否定的にのみ定義されていた。曰く、「今日は[……]『こういうものが批評だとは思わない』みたいな話が多いぐらいですよね。[……]何かをはっきり定義するっていうことじゃないことが『批評』なんだって思っているというか」。この記述と同様に、第一期の初回の講義でも、批評は「XXではない」という話が語られたのを覚えている。つまり批評再生塾は、「批評とは何か」という問題とともに、その問いに否定的に解答が出されることで始まっていたのだ。

そして実は、第一期の最後にもまた「批評とはなにか」と題された文章が書かれている。「ぼくはいま、『ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾』の最終課題論文講評会の前日にこの文章を記している」と文章を書き始めるのは、他でもないいまひとりの主催者、東浩紀である。そしてそこで東は、佐々木と同じく、文章が批評として書かれることの無根拠さについて書いているのだ。「ある文章が批評と見なされ、批評として機能することの根拠は、書き手の意識にあるのでも、テクストの意味内容にあるのでもなく、それら書き手とテクストをまとめあげる読み手の側に――この連載の言葉で言えば、観客/観光客の側にこそある。だからそれは書き手には制御できない」★4

こうして批評再生塾の第一期は、「批評とは何か」に始まり/終わっている。しかし第一期をとおして、それが受講生に問われることは(直接的には)無かった。だからこの問いは実は、批評再生塾第一期から第二期へと持ち越された宿題のようなものであり、批評再生塾という企画全体に貫通する問いなのである。

それゆえこの問いに――話を第二期に戻せば――、肯定的に答えを出そうとするのは悪手だろう。それはそもそも、否定的にしか答えられないものとして発せられているからだ。「書き手の意識」=自意識の中だけでそれを考えたところで隘路に陥らざるをえないし、なにか肯定的な答えを得ることができたとしたら、それは自意識が生み出した幻想にすぎない。しかしだとすれば、批評とは何かを肯定的に、「XX」として打ち出さなくてはならない最終課題は、はなから答えることのできない、禅問答のようなものだったのだろうか。

むろん答えは否である。事実、上の引用には、「批評とは何か」について肯定的に答えられる唯一の立場が示されている。「読み手」である。「XX批評」、すなわち「自分が批評という言葉で何を言おうとしているのか」を定立するためには、まずは「読み手」として、なにが「批評」であるのかを明確にしなくてはならない。しかもそれは、独断によって決められるものではない。上で「観客」という言葉が用いられていることに留意しよう。これは東が、「批評」をゲームとして捉えていることに由来する。である以上、「読み手」=「観客」は自分ひとりではなく、したがってほかの「観客」たちが何を「批評」と捉えているのか、その文脈までを視野に入れなくてはならない。そのルールを知らなければ、自意識から脱することも、ましてゲームに参入することも不可能である。だからこそ批評再生塾第二期では、「歴史」の文脈が重要視されたのだ。

その上で、自分の「XX批評」を起草するためには、書きながら「読み手」としての目線で自らの文章を相対化し、自分の文章を歴史=ルールの文脈の中に新奇なものとして位置づけなくてはならない。繰り返せば蓮實の「表層」はまさにそのようなものだった。つまり「『XX批評宣言』を起草せよ。」とは、「批評のルールを把握してそれを更新せよ」という課題の別名だったのだ。

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最終課題の出題者である佐々木からは厳しい言葉が出た
では受講生たちは、冒頭部分での指摘を受け、それに応じた最終論稿を提出することができたのか。最終講評会ではまさにそのことが、「メタ視点」の有無として大きな論題となった。候補者に選ばれたのはレースの上位だった山下研、渡辺かをる、そして今回の論稿が優れていると判断された信濃東河、谷美里、今井敦志の計五名★5。審査員には主催の佐々木と東に、小説家の高橋源一郎、ジャズミュージシャンの菊地成孔が加わった。

結果から言えば、審査員たちから多少なりとも肯定的な評価を引き出せたのは、得点レース一位の山下研のみだった。講評会の時間の多くは、候補者たちの論稿がそもそも批評になりえているかの検討に費やされたのだ。講評中の審査員たちの言葉で言えば、候補者たちの文章からは「強い感情」や「リビドー」が伝わってくる。だが、「批評の基本となるメタな構造」が無いかぎり、それは「感想文」の域に留まるではないか?

つまりここでもまた、「批評とは何か」のルールに目を向けられているかが明暗を分けたわけだ。そして候補者たちの多くは、論述対象とそれを巡る既存の文脈、それに自身の問題意識との距離のとり方に失敗していたように思える。それは質疑への応答に「自分の中では」「私にとっては」という言い回しが頻出したことにも表れていた。「メタ視点」の獲得は、一朝一夕ではなせないものだったようだ。

むしろ最終講評会の場で誰よりも批評的だったのは、候補者たちの論稿に何が欠けており、どのような文脈に位置づければ活きるかを次々と抉出していく審査員の面々だった。中でも高橋と菊地から、「批評家を育成することは可能なのか」、「批評が課題に対して上手く答える大喜利でいいのか」という再生塾自体が依拠する文脈にまで踏み込んだ質問が飛んだのは重要だろう。この両氏の「メタ視点」からの質問は、批評再生塾自体に「批評とは何か」という問いを突きつけるものであるからだ。

東はこの問いに「ある程度素地がある人をテクニカルに伸ばすことはできる。ただ、ゼロから一は作れないかもしれない。」と答えた。一見すると微妙な解答だが、先に引いた東の「批評とはなにか」に照らすとクリアになるだろう。つまり書き手=プレイヤーとしての技術は「テクニカルに伸ばす」ことができるが、「批評とは何か」のルールを「ゼロから」教えることはできない。それは自身が「読み手」として、体得するしかないものである。なぜならそれは、決して肯定的には定立できないものだからだ。

だから前述の東の発言は、批評再生塾が「ある程度素地がある人をテクニカルに伸ばす」ためだけの場所だということを意味しない。むしろ重要なのは後半である。「ゼロから一は作れない」。「批評とは何か」は肯定的に措定できない。しかしだからこそ、批評再生塾は、その問いを受講生たちに投げかけ続ける。受講生の各々が「歴史」を参照し、「自分が批評という言葉で何を言おうとしているのか」を見出すために。以下ではこの批評再生塾自体の目的について掘り下げ、そこから改めて批評再生塾第二期とは何だったのかを考え、本連載を閉じたい。
キーワードとなるのは、「読み手」である。前半で見たとおり、「批評とは何か」という問いへの答えは、「読み手」としてルールを把握することでしか得られない。だからその問いを発し続ける批評再生塾は、「書き手」をテクニカルに育てると同時に、「読み手」の発生を促すための場であると言えるだろう。このことは、ゲームの「観客」こそを再生産する必要があるという「批評とはなにか」の要旨とも一致する。東は最近、この「読み手」=「観客/観光客」についての議論を、『ゲンロン0 観光客の哲学』という著作として纏めた。そこにはこう書かれている。

[……]たえず連帯しそこなうことで事後的に生成し、結果的にそこに連帯が存在するかのように見えてしまう、そのような錯覚の集積がつくる連帯を考えたいと思う。ひとがだれかと連帯しようとする。それはうまくいかない。あちこちでうまくいかない。けれどもあとから振り返ると、なにか連帯らしきものがあったかのような気もしてくる。そしてその錯覚がつぎの連帯の(失敗の)試みを後押しする。それが、ぼくが考える観光客=郵便的マルチチュードの連帯のすがたである。★6

「観光客」を「読み手」と読み替えれば、ここで言われる「連帯」は批評というジャンルのことである。「批評とは何か」を考えても、それは必ず失敗する。それはポジティブな実体を持たないからだ。しかしその失敗をとおして、「批評」というものが存在するように思えてくる。そしてそのような思い込みの集積としてのみ、「批評」というジャンルは存在しうる。少なくとも批評再生塾の半分は、そのような批評観でできている。

そして「読み手」=「観客/観光客」を巡る上の文章は、批評再生塾のもう半分、佐々木敦の「読者」観と明らかに呼応している。批評再生塾が開講される半年ほど前の著書『あなたは今、この文章を読んでいる。』で佐々木は、「読者」に焦点をあてた「パラフィクション」という概念を提出しているのだ。

「上位の/高次の/超えた」などといった語義の「メタ」ではなく、それに近い意味を有しながらも、「近傍の/両側の/以外の/準じる/寄生する」というようなニュアンスを含む「パラ」を冠することで、何が起ころうと究極的には作者の権能へと回収されるフィクションとは決定的に異なった、読者の意識的無意識的な、だが明らかに能動的な関与によってはじめて存在し始め、そして読むこと/読まれることのプロセスの中で、読者とともに駆動し、変異してゆくようなタイプのフィクションのことを、パラフィクションと呼んでみたいと思うのだ。★7

ここで佐々木は、「パラフィクション」という新たなフィクションの登場を指摘している、のではない。このあとすぐに、「パラフィクションは[……]フィクションの歴史と同じだけの歴史を持っている」と述べられるとおり、あらゆるフィクションは「パラフィクション」的な側面を持っている。一言で言えばそれは、(「わたし=作者」を前提とするメタフィクションと対になる)「あなた=読者」によって読まれていることを前提としたフィクションのことである。

曲者なのは「あなた」という人称だ。同書の中で繰り返されるとおり、「あなた」は必ずしも読者自身を指すわけではない。それは作中の登場人物であるか、抽象的な読者の集合体としての「あなた」である。フィクションは原理的に固有の読者に向けて書かれることはありえない。にもかかわらずわれわれはしばしば、フィクションが固有の「読者」である「あなた=わたし」に向けられたものであるかのように、それがありえないと知りつつも、思ってしまう。「あなた」がそれを読んでいるのは偶然に過ぎず、フィクションと「あなた」の間に連帯は無い。しかし事後的には、そこに必然的な連帯があったとしか思えなくなる。パラフィクションとは、そんな「錯覚」の謂である。

だからその錯覚は、つぎの連帯の試みを後押しする(「語り継ぐこと」は同書後半の大きなテーマである)。時としてその「つぎの連帯の試み」は、「批評」という形を取る。だからそのジャンルは、二重の錯覚として存在する連帯だと言える。作品の「読者=読み手」がそれぞれの錯覚を持ち寄るうちに、それ自体がゲームとして「観客=読み手」を持ち、新たな錯覚を生む。東と佐々木の二人が手を組んだ批評再生塾にとって、「批評とは何か」とはおそらくこのようなものだ。批評再生塾が目指しているのは錯覚を持ち寄るための場の再生であり、批評再生塾自体がその場の実践である。

では、批評再生塾第二期は、そのような場たりえていただろうか。残念ながら筆者は、ここでも否定的な答えを出さざるをえない。彼らはあまりに、安易に連帯を持つことに「成功」してしまった。最終講評会で菊地が「震災・シンゴジラ・新海誠」の「しん」三題噺と冗談交じりに評したとおり、五人の論稿のうちで東日本大震災に言及しなかったものは無かった。東日本大震災という強烈な出来事の、しかも一般化されたイメージのもとに、ポジティブに社会との連帯を結ぶことを選択してしまったのだ。

したがって、「批評再生塾第二期は失敗に終わった」――そのような結論が、口をついて出そうになる。だが、「終わった」とは何だろう。批評が錯覚の連鎖による連帯であるとしたら、「終わった」というほどそれに似つかわしくない言葉は無い。事実、先に触れたように佐々木の著作の後半は、「語り継ぐこと」をテーマの一つとしている。そこでは伊藤計劃の「人は物語を残すため、子を育てる」という文章が引かれる★8。東の著作もまた「子ども」への言及で終わっていることは、決して偶然ではないだろう。

そして批評再生塾第二期は、山下研という総代=「子ども」を輩出することには成功した。彼の論稿は大幅なリライトが加えられ、『ゲンロン』本誌に掲載される。彼だけではない。他の受講生たちもまた、「つぎの連帯の(失敗の)試み」に向けて動き始めているようだ(中には第三期の受講を検討している者もいる)。だからこれからも先輩は、批評再生塾第二期生の動向を観察し続けていくだろう。願わくは「あなた」にも、この連帯を共有して欲しい。観客がいるかぎり、ゲームは終わらないのだから。

批評再生塾第二期は大団円など迎えていない。

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審査員の面々(左から佐々木、菊地、高橋、東)。彼らの議論は論稿の可能性を引き出すものだった
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批評再生塾第二期総代、山下研

★1 高橋源一郎×菊地成孔×東浩紀×佐々木敦「『XX批評宣言』を起草せよ。」【ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾 第2期 最終講評会】
https://www.youtube.com/watch?v=z5poby7KrB8
★2 「批評再生塾定点観測記 5 状況・社会」、『ゲンロンβ9』。 http://amzn.to/2pei3ae
★3 第十七回最終課題「『XX批評宣言』を起草せよ。」
【冒頭部】
http://school.genron.co.jp/works/critics/2016/subjects/final01/
【本編】
http://school.genron.co.jp/works/critics/2016/subjects/final02/
★4 東浩紀「観(光)客公共論 9 批評とはなにか(1)」、『ゲンロン観光通信10http://amzn.to/2oGZWcT
https://shop.genron.co.jp/products/detail.php?product_id=357
★5 山下研「界面批評宣言――『ゴジラの命題』と近現代日本のサブカルチャー」
http://school.genron.co.jp/works/critics/2016/students/dada20c/1855/
渡辺かをる「『表層批評宣言』、再び」
http://school.genron.co.jp/works/critics/2016/students/kaworu/1832/
今井敦志「『深層』批評宣言」
http://school.genron.co.jp/works/critics/2016/students/aimai/1844/
谷美里「〈死民批評〉宣言」
http://school.genron.co.jp/works/critics/2016/students/mt7stars/1853/
信濃東河「移植批評宣言」
http://school.genron.co.jp/works/critics/2016/students/shinanotoka314/1858/
★6 東浩紀『ゲンロン0 観光客の哲学』、一五九頁
http://amzn.to/2nH66oE
★7 佐々木敦『あなたは今、この文章を読んでいる。』、慶應義塾大学出版会、二二二頁
★8 伊藤計劃「人という物語」
http://itoh-archive.hatenablog.com/entry/2015/11/13/170413

横山宏介(よこやま・こうすけ)
一九九一年生。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。〈ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾〉第一期優秀賞→第二期オブザーバー。
当人の提出論文は以下
http://school.genron.co.jp/works/critics/2015/students/yokoyama/

批評再生塾第三期 受講生募集中!

批評再生塾は六月から第三期を開講します。現在、受講生絶賛募集中!
http://school.genron.co.jp/critics/
第三期は、全体を大きく「文学」「ポップカルチャー」「空間芸術」「映画」「思想」の五つに分け、それぞれについて三回の講義を行います。

そして五つの各ジャンルで実作者(クリエイター)をゲスト講師としてお迎えし、そのゲスト講師の実作者本人についての批評を執筆・提出するという、かなり刺激的なプログラムとなっており、第一期、第二期とは大きく異なります!

また第三期はさらに「聴講生」制度を新設しました! 聴講生は課題を提出できないかわりに、手ごろな価格で申し込むことができます。

これまで興味はあってもなかなか受講に踏み切れなかったという方も内容を刷新する今期のプログラムはさらにおすすめです!
また、四月二〇日には批評再生塾第1期の内容をまとめた『再起動する批評――ゲンロン批評再生塾第一期全記録』が朝日新聞出版から刊行されます。
http://amzn.to/2p0AVtd

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『再起動する批評――ゲンロン批評再生塾第一期全記録』(朝日新聞出版)
受講しようか迷っている方の参考にもなると思いますので、ぜひご一読ください!


新しいSFが、ここから始まった
ゲンロン 大森望 SF創作講座最終講評会レポート
徳久倫康 @tokuhisan


『ゲンロンβ』前号でも既報のとおり、さる三月一六日(木)、ゲンロン 大森望 SF創作講座の最終講評会にあたる「ゲンロンSF新人賞選考会」が行われました。選考過程や受賞作の今後、講座の展望などを、今回は早川書房の溝口力丸さんにかわり、ゲンロン編集部からお届けします。

一次選考

 受講生四〇名のうち、最終講評会に短篇を提出したのは一六名。選考過程はというと、まず一次選考で主任講師の大森望さんが五作品を選抜し、大森さん含む審査員が各作品について検討する、というシステムを取りました。一年鍛えられたこともあってか応募作の水準はかなり高く、選抜作品は五つに収まらず、以下の六作が最終候補となりました(サイトでの表示順)。
高木刑「ガルシア・デ・マローネスによって救済される惑星」
http://school.genron.co.jp/…/sf/2016/students/chimpsha/1015/

火見月侃「道具箱」
http://school.genron.co.jp/…/20…/students/himitsukikan/1010/

みわ「わたしのクリスタル」
http://school.genron.co.jp/works/…/2016/students/miwas/1023/

音依真琴「分離」
http://school.genron.co.jp/…/sf/2016/students/nekonoke/1021/

崎田和香子「エンケラドゥスの烏賊」
http://school.genron.co.jp/wor…/…/2016/students/sakita/1014/

高橋文樹「昨日までのこと」
http://school.genron.co.jp/…/2016/stu…/takahashifumiki/1033/
ほかにも大幅な枚数超過のため選出を逃したトキオ・アマサワさん★1、最後まで候補に挙がりながら惜しくも落選した吉村りりかさん★2など、有力な作品は数々あり、大森さんも迷いながらの選択だったようです。

最終審査のしくみ

 ふつうの文学賞であれば、ここからは選考委員三名(東浩紀、大森望、飛浩隆)が合議で受賞作を決めるところですが、ゲンロンSF新人賞では過去にご登壇いただいたゲスト講師の方々にも、任意で審査にご参加いただきました。

具体的なシステムはというと、まず選考委員の三人は一〇点を各候補作に配分。「ゲスト作家」の方には、これは! と思うものがあれば一作推薦していただき、その一作に三点を配分しました。個人賞のイメージですね。

「ゲスト編集者」の方々には、仮に各作品に持ち点一〇点を配分していただいたのち、全員の配点を合計して算出した割合に応じて、各候補作に一〇点を配分しました。こう書くとわかりにくいですが、本来の選考委員三名に加えて、「ゲスト編集者」という架空の審査員が一人加わり、全員の総意で一〇点を配分している、というように考えていただくと、少しわかりやすくなるかもしれません。

直前に参加を呼びかけたにもかかわらず、ゲスト作家五名★3、ゲスト編集者七名★4の計一二名にご協力を賜ることができました。ここであらためて、感謝を申し上げます。

最終審査の模様

 最終審査の一週間ほど前から、ゲスト作家、ゲスト編集者の方々から、選考結果のメールが届きはじめました。意外にもというべきか得点分布はかなり均等に近く、この時点では、ここまで一年間他を圧倒してきたエース・高木刑さん、受賞は危うしか……といったところ。

ゲスト作家の票はすべて分散し★5、ゲスト編集者の点では、みわ「わたしのクリスタル」が2・6点(26)を獲得して一位に。以下、高橋文樹2・3点、音依真琴2・0点、高木刑1・7点と続く混戦模様でした。
最終審査はすべてニコ生で無料中継され、現在はYouTubeでご覧いただけますので、詳しく知りたい方はそちらをどうぞ★6

当日の流れとしては、まずゲスト審査員の得点発表があり、そののち飛さん、東さん、大森さんの順で得点を配分。続いて、各作品について受講生自身を交えて講評を行い、その内容を受けて選考委員三人が別室で協議し、最終結果を発表しました。飛さんは島根のご自宅からSkypeで遠隔参加ということで、壇上のスクリーンにビデオ通話が常時大きく映し出されていました。その様子に「ビッグブラザー」との呼び声もあったことを、ここにご報告しておきます(笑)。

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選考は最終候補作の作者を招き、選考委員が文字通り包囲するかたちで行われた。左から大森望さん、飛浩隆さん(スクリーン上)、崎田和歌子さん、東浩紀
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ゲスト審査員にも多数ご来場いただいた。写真は各作品への感想を語る藤井太洋さん
全員の得点配分を終えた段階では、飛さんはじめ各審査員から高い評価を集めた高橋文樹さん(13・3点)と、大森さん、東浩紀から最多得点を受けた高木刑さん(12・7点)が競るかっこうに。三位に編集者点最高のみわさん(10・6点)が続きました。

この得点と二時間以上に及ぶ講評・質疑応答を経て、大森さん、東は会場を移動。飛さんを交えた別室での討議で、いよいよ受賞作が決定します。

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別室ことゲンロン事務所での選考の様子。じつはこの移動の間に、飛さんもご自宅の中で別室に移っている

選考結果、そして

 ここからさきはご存じの方も多いでしょうが、記念すべき第一回ゲンロンSF新人賞は高木刑「ガルシア・デ・マローネスによって救済される惑星」に、惜しくも受賞には至らなかったものの、最後まで新人賞を争った高橋文樹「昨日までのこと」には、急遽創設された飛浩隆賞が与えられました。

高木さんの作品はご本人もあらすじを説明できないという入り組んだ筋立てがネックでしたが、難易度の高い課題に真っ向から挑戦し、一定以上の成果を上げた点が受賞につながりました。受賞作は大森さんの指導による改稿を経て、今夏発売の『ゲンロン6』に掲載予定です。受賞作は引き続きネットで公開予定ですので、掲載までにどんな進化を遂げるのか、ぜひ読み比べてみてください。

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受賞者を囲んで記念撮影。高木刑さん(右から2人目)と高橋文樹さん(左から2人目)の今後の活躍に期待です!
SF創作講座は、六月から第二期の開講が決まっています。新たなゲスト講師に直木賞本屋大賞をダブル受賞した恩田陸さんを迎え、すでに定員も残りわずかとなりました。プロの作家や編集者に直接作品をぶつけるまたとないチャンスです。ぜひ受講をご検討ください!
http://school.genron.co.jp/sf/
また、四月二〇日には講義をまとめた『SFの書き方』(早川書房)が刊行されます。放送もされていない門外不出の講義部分を完全収録し、梗概や実作の具体例をもとにSFの書き方を学べる一冊。SF創作講座レポートでもおなじみの、早川書房・溝口さんの労作です。さらに四月末刊行の『SFマガジン』六月号には、第二期の告知や高木刑さんへのインタビューが掲載されます。こちらも合わせてどうぞ。

さらにさらに、四月二二日、二三日に横浜で催されるSFイベント「はるこん」では、二二日に大森さん、東さんも登壇する「SF創作講座 やってみた」、二三日に受講生が感想を語る「SF創作講座 受けてみた」が行われます。第一期を終えてますます広がりを見せるSF創作講座に、今後もご期待ください。

最後に高木さんからいただいた「受賞のことば」を掲載し、本レポートを閉じたいと思います。一年間SF創作講座をフォローしてくださったみなさま、ありがとうございました!

受賞のことば 高木刑

 ありがとうございます。

一年前、私がSF創作講座に応募した動機は「面白そうなSFの世界をちょっと体験してみよう」という程度のもので、それこそただの観光客としての参加でした。それが気がつけば偶然のSF作家としてこんな場所に立っています。びっくりします。

数多くの素晴らしい才能を持つ方々と一緒になって一年間、創作活動を続けられたことを本当に感謝しております。受講生の皆さんと一緒だったからこそ僕はこの場所に立つことができました。賞を授与された以上、僕はここから先、一人で歩いて行かねばなりません。ですが皆さんとはまた、どこかでお目にかかる機会があると思います。もしかしたら僕が歩いている後ろから追いついて、あっという間にどこかに行ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。その時はよろしくお願いします。

大森望先生、東浩紀先生をはじめとするゲスト講師の方々、編集者の皆様方、本当に一年間お世話になりました。改めて御礼申し上げます。

★1 トキオ・アマサワ「いきもののタオ」
http://school.genron.co.jp/works/sf/2016/students/obakeguitar/1022/
★2 吉村りりか「かっこうの巣の中で」
http://school.genron.co.jp/works/sf/2016/students/ririka/1024/
★3 新井素子さん、円城塔さん、法月綸太郎さん、長谷敏司さん、藤井太洋さんに参加いただきました。
★4 浅井愛さん(文藝春秋)、井手聡司さん(早川書房)、伊藤靖さん(河出書房)、小浜徹也さん(東京創元社)、鈴木一人さん(光文社)、高塚菜月さん(早川書房)、都丸尚史さん(講談社)にご参加いただきました。
★5 新井さんは該当作なし。円城さんは高木さん、法月さんはみわさん、長谷さんは高橋さん、藤井さんは音依さんを推薦。
★6 大森望×東浩紀×飛浩隆「ゲンロン 大森望 SF創作講座 11 ゲンロンSF新人賞――最終講評会」
https://www.youtube.com/watch?v=CFE4BNO_jVY&t=1s

徳久倫康(とくひさ・のりやす)
一九八八年生まれ。編集者。早稲田大学文化構想学部に在学中、東浩紀の講義を受けた縁で、のちゲンロンに入社。社内ではいまや東に次ぐ古株になってしまった。たまにカフェで聞き手を務めたり、友の会総会でクイズ大会を企画したりしている。

SF創作講座第二期生募集中!

SF創作講座は現在、第二期受講生募集中!
http://school.genron.co.jp/sf/
定員は四〇名ですが、すでに続々とお申し込みをいただいており、そう遠くないうちに受付を終了することになりそうです。受講ご希望の方はお早めにどうぞ!
また、四月二〇日には第一期の講座の様子をまとめた『SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録』が早川書房から刊行されます!
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『SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録』(早川書房)
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〈24 Happenings in 2 parts〉――二つの「部屋」からなる二四のハプニング
ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校第二期成果展
「直接行動(ハプニング)を待ちながら」レポート
谷川果菜絵 @kanaetnik


 新芸術校TA(teaching assistant)の谷川果菜絵です。四月になり、新芸術校はいよいよ第三期が始まりました。二期に引き続き、今期もTAとしてスクールの運営や情報発信のお手伝いをさせていただきます。よろしくお願いいたします。
新たなスタートを切った第三期の動向については、今期もSNSなどを通じて随時お知らせしていきますが、本稿ではまず、第二期の総括として、二月五日(日)‐六日(月)の二日間にわたって開催された、新芸術校第二期標準コース成果展「直接行動(ハプニング)を待ちながら」★1とその最終審査会についてレポートします。

新芸術校はアーティストグループ、カオス*ラウンジ代表の黒瀬陽平さんが主任講師をつとめる、美術家養成スクールです。第一線で活躍する講師陣をゲストに迎え、月に三回、五反田のゲンロンカフェを拠点に開講されています。第二期は、基礎力を身につける標準コース、展示の実践演習に力点を置いた上級コースの二つが同時に開講され、標準コース約四〇名、上級コース二〇名強と総勢六〇名ほどの現代美術に関心を持った受講生が集う、賑やかな一年となりました。

第二期標準コースのカリキュラムは、「真・美術家育成サイクル」と名づけられています。スタディ(課題制作と講評)→ワークショップ(グループワーク)→ツアー(展覧会見学)のセットを一ターンとし、これを繰り返すことにより、現代美術の世界で生き抜くためのスキルを理論と実践を通して培い、その名のとおり真の美術家を育成することを目的とした独自のプログラムです。

スクール生の活動は講義の外でも活発に行われ、「放課後」には受講生の多くが「アフタースクール・パーティー」と称して、講師の方々やカオス*ラウンジ周辺のアーティストとさまざまな議論を肴に夜遅くまで飲み交わしました。また、一ヶ月で約一〇〇〇人を動員した「BARRACK OUT」展★2をはじめ、受講生有志と過去の修了生とのコラボレーションによる展示も開催され、成果展の前から早くもアートシーンで存在感を発揮する者も現れるなど、どの受講生にとっても、現代美術へ果敢に挑んだ目まぐるしく濃密な一年間であったことは間違いありません。

そのなかでも第二期の春学期は、建築家としても活躍中の秋山佑太さんが主に目立った活躍を見せていましたが、秋学期に入ると、磯村暖さんやYaunkur Sekineさんなども注目されはじめ、成果展に向けて受講生間の闘争心は次第に高まっていきました。


講義では通年で15名ものゲスト講師が来講し、経験則を通じた鋭く多面的な切り口の作品講評が展開された。写真は受講生に講評を行うゲスト講師の会田誠さん(右)と、主任講師の黒瀬陽平さん(左)

成果展とは、新芸術校のカリキュラムを締めくくる卒業制作展であると同時に、一年を通じての最優秀者を決めるコンテストでもあります。

「直接行動(ハプニング)を待ちながら」というタイトルについて、黒瀬さんは「かつて、この国の前衛美術家たちは、現代美術という『密室』のなかで『事件』を起こすことを『直接行動(ハプニング)』と名づけた。果たして、新芸術校という『密室』のなかで『直接行動』は起こるだろうか」という一文を寄せています★3。新芸術校というひとつのシステムのなかで生まれ得るものへの期待、これまでの現代美術のコンテクストにいかに接続し展開できるかという期待を背負い、一年間の集大成となる展覧会の一般公開が始まりました。

第二期標準コースの成果展は、ゲンロンカフェと五反田アトリエを主な会場とし、二四名の受講生が大小さまざまな形態の作品を出展しました。二日間で約三八〇人もの方々にお越しいただき、賑やかな展覧会となりました。


第1会場(ゲンロンカフェ)


第2会場(五反田アトリエ)
初日には、ワタリウム美術館「On Sundays」での個展を副賞とした、金賞(最優秀者)を決定する最終講評会も開催されました。審査員は、ワタリウム美術館キュレーターの和多利浩一さん、『美術手帖』編集長の岩渕貞哉さん、学期中ゲスト講師をつとめた東浩紀さん、会田誠さん、堀浩哉さん、主任講師の黒瀬陽平さんの六名です。

最終審査会での審査員の評価は二つの作品に集中しました。結果、圧倒的な評価を得た磯村暖さん《homeparty》が金賞を獲得、秋山佑太さん《装置》が銀賞となりました。


最終講評会の様子。右から順に黒瀬陽平、会田誠、堀浩哉、岩渕貞哉、和多利浩一、東浩紀各氏


第2期成果展授賞式後、審査員・受賞者での記念撮影。金賞の磯村暖さん(前列右)と秋山佑太さん(前列左) 撮影:Yaunkur Sekine
金賞を射止めた磯村暖さんは、秋学期から新芸術校に参加した受講生で、これまでも作家として活動を行っていました。受賞作の《homeparty》は、近所でネパール料理屋を営む移民の友人たちが、「ティハール」(ネパールにおいて動物を歓待する宗教儀式)を敢行できない環境に置かれているため、ホームパーティーという名目でその儀式を代行するという作品です。写真からも伺えるように、刺激的な映像やパフォーマンスなどのパートによって構成された派手やかなインスタレーションは、五反田アトリエで大きな存在感を放っていました。審査員の堀浩哉さん等が評したように、移民を受け入れる自己、そのことによって侵され得る自己の領域を省みず突き進んでいく姿勢が、大きなインスタレーションを構築できる力量と相まって評価につながりました。


磯村暖《homeparty》(部分) 撮影:Yaunkur Sekine
銀賞を受賞したのは先に触れた「BARRACK OUT」展等、新芸術校でのつながりを生かした課外活動を主体的に行ってきた、秋山佑太さんの《装置》です。廃材などが組み合わされた大きな小屋を模した作品で、内部はブルーシートや防音シートに覆われ、上に登るとゲンロンカフェを見渡せる展望台のようになっています。一方でこの作品はタイトル通り、三位を獲得した小林太陽さんの作品《スター/マン》の「装置」としても機能しており、ゲンロンカフェの展示を周遊することで、二作品の関係が浮かび上がるという謎解き要素も楽しめる作品となっていました。《装置》は単体でも強く目を惹く作品でしたが、他の作家とのコラボレーションによってゲンロンカフェ全体を支配していた点で、他の作品に差をつけての受賞も納得、といったところです。


秋山佑太《装置》 撮影:Yaunkur Sekine


小林太陽《スター/マン》 撮影:Yaunkur Sekine
惜しくも受賞は逃しましたが、次点に選ばれ、メインビジュアルにも使用された中村紗千さんのインスタレーション《窓のある部屋 No.4》や、森山亜希さんの《Cross dress》シリーズ等も心に留まる作品でした。


中村紗千《窓のある部屋 No.4》。エッシャーの《Another World》にインスパイアされた作品


森山亜希《Cross dress》。ジェンダートラブルに向き合う精緻な油画のシリーズ 撮影:Yaunkur Sekine
また、最終審査会では明言されませんでしたが、これまでの努力や作品のユニークさを評したかたちで、打ち上げ会場にて審査員賞も授与されました。岩渕貞哉賞を伊藤允彦さん、会田誠賞を吉田無能さん、堀浩哉賞をよひえ・よひえさんがそれぞれ受賞しました。


伊藤允彦《美術土木の夢をみて》 撮影:Yaunkur Sekine


吉田無能《DeadEnd》

よひえ・よひえ《「奉納~東京絵馬2017」~六本木ヒルズより飯倉・芝方面を望む~》
前年度に開催された第一期の成果展「先制第一撃」★4は、受講生同士が相互に影響を及ぼし合い、ドラマティックな盛り上がりを見せました。対して、第二期成果展「直接行動(ハプニング)を待ちながら」は、全体のキュレーションをつとめた黒瀬さんが最終講評会の序開で述べたように、作品制作にあたり、前年度までと決定的に異なる「震災というテーマの忘却」という傾向が浮き彫りとなり、そのことに起因して新たなテーマの探求の必要性が浮上しました。その結果、ゲンロンカフェでは、自己批判・自己の再構築へと向かう内察的な作品が、五反田アトリエでは、個々の問題意識に基づき、危機の時代に向き合う、あるいは新芸術校そのものに対し批評的な立場に立つべく制作された作品が多く展示されました。

第二期の活動は、高い評価や純粋な盛り上がりが際立つものではありませんでしたが、受講生それぞれに現代美術、ひいては世界と関わるメソッドが、ぼんやりとではありますが輪郭を得てきたことは確実です。それらは、成果展会場への来場者数やそれを上回る最終講評会での多数の視聴者数、SNSでの反響にも反映されていたと感じます。また、新芸術校という存在がアートシーンにおいて輪郭を得、存在の実感を手にしたことをも物語っていると信じています。

第二期の受講生たちの今後とともに、新芸術校のこれからに、乞うご期待です!

★1 ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 第二期標準コース成果展「直接行動(ハプニング)を待ちながら」
http://shin-geijutsu.site/
★2 「BARRACK OUT」
http://barrackout.tokyo/
★3 黒瀬陽平「密室のなかの直接行動(ハプニング)」
http://shin-geijutsu.site/
★4 ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 第一期成果展「先制第一撃」
http://shin-geijutsu.net/

谷川果菜絵(たにかわ・かなえ)
一九九一年生まれ。〈ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校〉にてTAを担当。 フリーランスのアーティストによるチーム・MES主宰。二〇一五年より美術とパフォーマンスを中心に国内外で活動する一方、最近ではクラブの演出、映像制作も勢力的に手掛ける。主な出展に『MES/N』(TRANS ARTS TOKYO 2016)、『MAYDAY』(TAV GALLERY)など。
個人での主な活動に、浅野麗『喪の領域―中上健次・作品研究―』装丁、高田冬彦『Afternoon of a faun』出演、「奥村直樹の友達展」パフォーマンス出展、展覧会「COLLAPSE EVE」ディレクションなど。


「まつりのあとに」のあとに
新芸術校上級コース成果展フォトレポート
ゲンロン編集部 @genroninfo


   二月末から三月のなかばまで開催された新芸術校上級コース成果展「まつりのあとに」。五反田アトリエを中心に、受講生がそれぞれサテライト展を各地で開催し、計九会場二四日間にわたる、高密度、圧倒的ボリュームの展覧会となりました★1
今号では、この「まつりのあとに」展の様子を写真とともにお伝えいたします。

 1.五反田アトリエ「まつりのあとに」

  五反田アトリエでは、上級コース受講生一九名の作品が展示されました。上級コースの成果展として正式に開催されたのはこのアトリエでの展示のみで、ほかはすべて受講生によって自主的に企画された展覧会となっています。


cottolink《Invention Ver.1 C-rip, CTL 772》 提供=「まつりのあとに」実行委員会

村上直史《反魂香》 提供=「まつりのあとに」実行委員会

Y戊个堂《世界に渡る蜘蛛の巣を伝わるしゃれこうべ》 撮影=今井新

五反田アトリエの様子 撮影=今井新

五反田展示場(アトリエ3階)会場の様子。写真手前は友杉宣大さん、奥に見えるのは和田結菜さんの作品 撮影=今井新

2.谷中会場「『危機』の時代のオルタナティブ・アート」

 Y戊个堂さんによる展示。自身が収集した現代アートコレクションを、自宅を会場に展示するというコンセプトの展覧会で、新芸術校第二期宣言文★2に対する回答を試みました。


フィギュアの隣に作品が並置されるなど、生活感のあふれる会場設計となっていました 提供=「まつりのあとに」実行委員会

写真左は受講生のトモトシさんの作品。Y戊个堂さん宅のトイレを使って展示されました 撮影=水津拓海(rhythmsift)

「『危機』の時代のオルタナティブ・アート」展の最終日に行われたFC2ライブ配信の様子。出演者は上から時計回りに、Y戊个堂さん、標準コース受講生の秋山佑太さん、新芸術校主任講師の黒瀬陽平さん。21時にはじまった配信は翌朝まで行われていました 撮影=水津拓海(rhythmsift)

3.西巣鴨・西方寺「反魂香」

 出展した受講生は井戸博章さん、金藤みなみさん、鈴木薫さん、永山伸幸さん、村上直史さん。古典落語「反魂香」を題材に、実際のお寺で展示が行われました。後日再演され、こちらも多くの観客を集め、好評を博しました。


鈴木薫《位置に就いて2》 撮影=編集部

永山信幸《漢詩ディスプレイ(李夫人)》 提供=「まつりのあとに」実行委員会

井戸博章《阿弥陀女性像》 提供=「まつりのあとに」実行委員会

4.西巣鴨/新宿「みなみと遊女の本当の浄土」

 金藤みなみさんによる遊女をモチーフとした映像と小説、パフォーマンスからなる展示。西巣鴨・西方寺ではヴィデオ・インスタレーションが展示され、新宿ではツアー形式のパフォーマンスが行われました。


梅田裕・金藤みなみ《反魂香 高尾》、《反魂香 船》。展示に参加した梅田さんは、新芸術校の前身となったポストスーパーフラット・アートスクールの受講生でもありました 撮影=編集部

新宿聖地巡礼ツアーの様子 撮影=新井五差路

5.「成果展同時開催イベント@秋葉原 MOGRA」

 出展した受講生はcottolinkさん、Qさん。深夜から翌朝にかけて開催されたクラブイベント。作品展示だけでなく、DJにトークライブ、お絵かきオフとイベントは大いに盛り上がりました。


ひらめき☆マンガ教室主任講師のさやわかさんと黒瀬さんによるトークライブの様子。会場後方ではお絵かきオフが開催されていました 撮影=水津拓海(rhythmsift)

cottolinkさん+新井健さんによる映像パフォーマンスの様子。DJのBATICさんの音楽にあわせて、会場はますますヒートアップしていました。新井さんは新芸術校第3期の受講生でもあります 撮影=水津拓海(rhythmsift)

6.「のちのち」

 小栢可愛さんによる家族関係と女性性をテーマとした展示。開催場所の情報はネット上での拡散が禁止され、スタッフや作家本人から会場を聞き出したひとのみが訪れることができる会場でした。会場には黒瀬陽平さん作の陶芸作品も置かれていました。


小栢可愛《Long Life Performance》(写真奥)、《Talktable Soaps》(写真右手前) 撮影=水津拓海(rhythmsift)

小栢可愛《Talktable Soaps》。石鹸をもちいて観客との対話を試みる作品 撮影=編集部

7.御徒町B.Esta337「あなたのわたしで描いた絵」

 和田唯奈さんの展示。あなた=ほかの新芸術校受講生が描きたい絵を、わたし=和田が代わりに描くというコンセプトで、会場では絵画作品に加え、詳細な制作・インタビューメモが展示されました。


写真:展示はアトリエB.Esta337の2階で開催されていました。五反田アトリエでの展示とは違い、ゆったりとした雰囲気の展示が行われました 撮影=編集部

和田さんの作品と制作メモは一部ウェブ上にも公開されています★3 撮影=編集部

8.御徒町B.Esta337「人間の土地」

 友杉宣大さんによる猫と旅をテーマにした展示。各会場を巡るキャンピングトレーラーとかわいらしい猫のキャラクターが印象的です。


展示はアトリエB.Esta337の1階で行われました 撮影=編集部

会場は数多くの猫の絵が展示され、猫好きにはたまらない展覧会となりました 撮影=編集部

机にのっているのがパフォーマンスに使用されたキャンピングトレーラー。記録映像とともに展示されました 撮影=編集部

9.大塚Dust BUNNY「Death Line」

 出展した受講生は弓指寛治さん、ALI-KAさん、小林Aさん。それぞれ交通事故という共通の体験を持つ受講生が、事故と死をテーマに開催した展示。死をテーマにしながらも、強烈な生の力を感じさせる作品が多く展示されていました。


小林A《沈黙》 撮影=編集部

弓指寛治《十字路》 撮影=編集部

ALI-KA《ガラオの宴》 撮影=編集部
新芸術校は第三期がついに開講され、先日一回目の授業が終わったばかり。第三期の後半では、五反田アトリエを舞台に受講生同士の熾烈なグループ展競争が待っています。

ほかにもアトリエでは毎週のようにあたらしい展覧会が開催されており、現代アートファン要チェックのスポットとなっております……! 読者のみなさまも、ゲンロンカフェにお越しの際は、ぜひ五反田アトリエにもお立ち寄りください!

そして新芸術校第三期、新芸術校第二期卒業生のこれからを、応援よろしくお願いします!

★1 受講生が制作した「まつりのあとに」特設ウェブサイト
http://www.maturinoatoni.jp/index.html
成果展の感想ツイートまとめ
https://togetter.com/li/1084775
★2 黒瀬陽平「『危機』の時代の現代美術」、「ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 2016」。
http://school.genron.co.jp/gcls/gcls-2016/#about
★3 わたしによるあなたの記録
http://yuinayou.tumblr.com/
第三者によるわたしとあなたの記録
http://kaos2016.tumblr.com/

メディア掲載情報


◆四月二〇日にゲンロン 佐々木敦 批評再生塾第一期の内容をまとめた『再起動する批評――ゲンロン批評再生塾第一期全記録』が朝日新聞出版から刊行されます!
http://amzn.to/2p0AVtd

◆四月二〇日にゲンロン 大森望 SF創作講座第一期の講座の様子をまとめた『SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録』が早川書房から刊行されます!
http://amzn.to/2p0rDgQ

◆三月一〇日に発売された書籍『Media Theory in Japan』(未邦訳)の第一部第三章で、門林岳史さんが東浩紀について書いた論文が掲載されています! Kindleでもご覧いただけます。
論文タイトルは「The Media Theory and Media Strategy of Azuma Hiroki, 1997-2003」です。
Marc Steinberg, Alexander Zahlten(eds.), “Media Theory in Japan,” Duke University Press.
http://amzn.to/2n3p8a4

◆批評再生塾初代総代の吉田雅史さんの共著書が三月二七日に刊行されました!
大和田俊之、磯部涼、吉田雅史『ラップは何を映しているのか――「日本語ラップ」から「トランプ後の世界」まで』(毎日新聞出版)
http://mainichibooks.com/books/arts/post-398.html

◆『AERA』の巻頭エッセイコーナー「eyes」に、東浩紀が隔週で連載中です!
四月一〇日発売号で第八回「ユーストリームが終了 ネット限界の象徴か」が掲載されました。
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18983

第七回まではまでの記事は朝日新聞のウェブサイト「.dot」で全文をお読みいただけます。

第七回「認知症高齢者の免許停止から感じた“困難な時代”への疲労感」
https://dot.asahi.com/aera/2017033000049.html
第六回「こじれる築地市場の豊洲移転 石原慎太郎というスケープゴート」
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18910
第五回「『安倍晋三記念小学校』は非日本的な名前?」
https://dot.asahi.com/aera/2017030100035.html
第四回「映画『沈黙―サイレンス―』を観てもう一度普遍主義の価値を考える」
https://dot.asahi.com/aera/2017021600122.html
第三回「トランプが体現する政治と経済の矛盾」
https://dot.asahi.com/aera/2017020200023.html
第二回「初詣ベビーカー論争に見る『迷惑』と『権利』の混同」
https://dot.asahi.com/aera/2017011700208.html
第一回「もっとも深刻なのは『忘れっぽさ』である」
https://dot.asahi.com/aera/2016122900077.html


ゲンロンカフェイベント紹介


ゲンロン主催のカフェイベントは「ゲンロン完全中継チャンネル」でも視聴できます。タイムシフトを活用すれば、ご都合のいい時間帯にご覧いただけます。

◆四月二三日(日)一四時~
講師:Yotta(木崎公隆・山脇弘道)、黒瀬陽平、梅沢和木、藤城嘘
「市街劇をつくろう! 第四回 乗り物をつくる――ゲンロンこどもアート教室 19
http://genron-cafe.jp/event/20170423/

◆四月二五日(火)一九時~
大澤聡×佐々木敦×東浩紀
「批評はひとりでやるもんじゃない――批評再生塾第三期キックオフイベント」
http://genron-cafe.jp/event/20170425/

◆四月二六日(水)一九時~
井上明人×鳴海拓志×簗瀬洋平
「VRは私たちに何をもたらすのか?――変わりゆく〈現実(リアリティ)〉と、その社会的インパクトについて」
http://genron-cafe.jp/event/20170426/

◆五月三一日(水)一九時~
小林浩(月曜社)×辻山良雄(Title)×竹田信弥(双子のライオン堂)
「出版不況が叫ばれるいま、なぜあえて本屋をはじめたのか」
http://genron-cafe.jp/event/20170531/


五反田アトリエからのお知らせ

藤城嘘(カオスラウンジ) @xlie_


みなさまこんにちは、カオス*ラウンジの藤城嘘です。
ゲンロン カオス*ラウンジ 五反田アトリエでは、若手美術作家の紹介のため、今年から連続して展示をしております!

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カオスラウンジらしい表現をする作家の代表格、一輪社の個展「魔法とこんにちは」。三月はじめに行われ、このあとさまざまな作家の個展が続く
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日本画家・三毛あんりの個展「肖像画展」は、生首が描かれた作品ばかりで埋め尽くされた
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太田剛気の初個展となった「四峰隆満内閣展」。日本近代史の二次創作的な作品はデータベース編と絵画編に分かれて展示された
さて今週の金曜日からは、KOURYOU(こうりょう)さんの展示がはじまります。

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KOURYOU《諸芸術のタテモノたちが佇む聖なる廃墟》
彼女が主な作品として制作しているのは、ウェブサイト「クリックスピリット」(http://www.kurisupi.com/)。
ハイパーリンクが巡らされたディープな世界は、これまでに立体作品や平面作品、インスタレーションなどにかたちを変えて展示されてきました。
今回発表される新作も、絵画からインスタレーションまで、多様で興味深い意欲作となります。
是非ともご高覧いただきたく思います。

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KOURYOU《われわれの子供らしさへの憧憬が思考するごとく》制作途中風景


今後の展示予定

 

◆四月一四日(金)~四月三〇日(日)一五時~二〇時 ※月曜休廊
KOURYOU 個展「Memex -キツネの部屋-」
http://chaosxlounge.com/wp/archives/2010

◆五月一九日(金)~六月四日(日)一五時~二〇時 ※月曜休廊
柳本悠花 個展(仮)


編集部からのお知らせ


★『ゲンロン0 観光客の哲学』発売中!

三〇〇ページ超えの東浩紀書き下ろし単著『ゲンロン0 観光客の哲学』、大好評発売中です!
・ゲンロンショップで購入する
https://shop.genron.co.jp/products/detail.php?product_id=357
・ゲンロン友の会「『ゲンロン0・5・6』セット」でのご入会はこちらから
https://genron-tomonokai.com/7th/
東が突発的に行った生放送はこちら。
「校了も終わり社員も帰ったのでオフィスからひとり東浩紀がゲンロン0がいかに傑作であるか、批評にどれほどの可能性があるかを滔々と語る番組。」
(その1)
https://www.youtube.com/watch?v=A3Wnpuz3SXA
(その2)
https://vimeo.com/209144983
★『ゲンロン0 観光客の哲学』発売記念選書フェアのお知らせ

先週末から発売を開始し、早くも大きな反響をいただいている『ゲンロン0 観光客の哲学』。いくつかの書店さんではさっそくブックフェアを開催してくださっています。

選書フェアを開催中、あるいは今後開催予定の書店さんは以下の通りです!

・ジュンク堂書店池袋本店
https://honto.jp/store/detail_1570019_14HB320.html
・ブックファースト新宿店
http://www.book1st.net/shinjuku/index.html
・青山ブックセンター本店
http://www.aoyamabc.jp/store/honten/
・HMV&BOOKS TOKYO
http://www.hmv.co.jp/store/btk
・八重洲ブックセンター本店
http://www.yaesu-book.co.jp/access/
・湘南 蔦屋書店
http://store-tsutaya.tsite.jp/storelocator/detail/1981.html
・紀伊國屋書店アミュプラザおおいた店
https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Amuplaza-Oita-Store/
・ジュンク堂書店福岡店
https://honto.jp/store/detail_1570028_14HB320.html

★ゲンロン友の会第七期新規入会のご案内

第七期では批評誌『ゲンロン4』『ゲンロン5』『ゲンロン6』及び、電子批評誌『ゲンロンβ』を毎月お届けいたします。
会員の方はゲンロンカフェのイベントにすべて五〇〇円引きでご入場いただけるだけでなく、各スクール事業にも優待価格でご参加いただけます。今後第七期の会期中に募集を予定しているスクールは、第三期新芸術校、第三期批評再生塾、第二期SF創作講座、第一期ひらめき☆マンガ教室の四つとなります。また上級会員の方はフェイスブック・コミュニティ「ゲンロンラウンジ」にご招待。東浩紀を交えた夕食会なども開催しています。
詳しくは下記サイトをご参照ください!

・ゲンロン友の会第七期
https://genron-tomonokai.com/7th/

★「ゲンロン完全中継チャンネル」のご案内

ゲンロンカフェのほぼすべてのイベントは、ニコニコ生放送の専用チャンネル「ゲンロン完全中継チャンネル」にてリアルタイムで生中継しています。
また毎週、過去のイベントの再放送や、豊富なアーカイブ動画の公開も行っており、そのすべての放送、動画をご覧いただけるほか、本メルマガもブロマガとしてお読みいただくことができるお得なチャンネルです。『ゲンロン』や『ゲンロンβ』だけでは物足りないという方に、圧倒的におすすめです。
http://ch.nicovideo.jp/genron-cafe

★「「ゲンロン友の声」サイト、質問募集中です!

知られざるTumblrアカウント「ゲンロン友の声」では、友の会会員のみなさまからお寄せいただいたご意見・ご質問に対して、東浩紀をはじめとするスタッフがお返事を差し上げております。ご要望などもお気軽に!
http://genron-voices.tumblr.com/


次号予告


ゲンロンβ14

五月二六日(金)配信予定

※ 次号は第四金曜日の配信となります。
※ 黒瀬陽平さんの連載「『ポスト』モダニズムのハードコア」は隔月連載です。
※ 吉田雅史さんの連載「アンビバレント・ヒップホップ」は隔月連載です。

 1. つながりβ 第二回
 2. 観光客の哲学の余白に 第二回 東浩紀
 3. スマホの写真論 第二回 大山顕
 4. ポスト・シネマ・クリティーク 第一六回 渡邉大輔
 5. 浜通り通信 第五〇回(最終回) 小松理虔
 6. 人文的、あまりに人文的 第一三回 山本貴光×吉川浩満
 7. 「オーケストラと近代市民社会のみた(悪)夢」イベントレポート 井手口彰典

ゲンロンβ13
編集長:東浩紀
編集:上田洋子、小川智史、神野鷹彦、徳久倫康、富久田朋子
発行日:2017年4月14日
発行:株式会社ゲンロン

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