『ゲンロン11』特設ページ

■ A5判|本体424頁|2020年9月発行|ISBN : 978 4 907188 38 2

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CONTENTS
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論考
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巻頭論文

悪の愚かさについて2、あるいは原発事故と中動態の記憶東浩紀
チェルノブイリ・キエフ・リトアニアの三つの団地から「虚構と大量生」による記憶の在り方を探る。哲学と紀行文の融合の、新たな境地。


巻頭小説

ベースメント・ムーン(冒頭部) プラープダー・ユン福冨渉[訳]
[解説]バンコクは人工意識の夢を見るか福冨渉
独裁国家と人工意識が支配する未来に、禁じられた芸術作品を用いて権力と戦う人々がいた。現代タイを代表する作家が送る長編SF、本邦初訳。


小特集:「線の芸術」と現実

[座談会]あたたかな線と古代史──なぜ歴史を描くのか安彦良和+武富健治+東浩紀
『ナムジ』などの作品で知られるマンガ家、安彦良和。彼が古代・近代を問わず歴史を物語にする理由とは。マンガの持つ政治性をあらためて問う。


[座談会]白黒二値と連合赤軍──『レッド』をめぐって山本直樹+さやわか+東浩紀
「エロマンガ家」山本直樹は、どうして連合赤軍の物語を描いたのか。細く画一的な線が描く「現実」を探り、マンガの可能性を広げる座談会。


[座談会]革命から「ラムちゃん」へ大井昌和+さやわか+東浩紀
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[論考]独立国家論|第10回(最終回)|偽史と血統の『韃靼タイフーン』速水健朗


[論考]それはすでに線ではない──ドット・筆・Gペン伊藤剛


特別掲載

[論考]「記号の場所」はどこにあるのか──『新記号論』から西田幾多郎を読む石田英敬